「あなたのために」は、1988年発売のアルバム「DEAR」に収録されています。
作詞:竹花いち子さん・作曲:徳永英明さん・編曲:瀬尾一三さんで構成された楽曲です。
私は、親しい友人を亡くしました。
「生」があれば、「死」がある。
理解しているし、わかっている事です。
当然、これにあらがうつもりも無いし、あらがえない事です。
2003年に起業した頃、最も親しかった友人から紹介されて「同族の友人」となった彼は、ぎりぎりまで頑張って生きていました。
そして、小さなお子さんと愛する奥さんを残し逝ってしまいました。
突然ではありませんでした。
なかなか厳しい病気だったので、長い療養生活の中でも、入退院を繰り返しましたが、沢山の功績を残されました。そのうちの1つ。宮崎市内の大きな交差点には、私のクライアントが持つ高く大きなビルには彼のデザインした素敵なロゴが看板に描かれています。
彼とは、健康な頃から共通の友人たちと交流を共にし、定期的にお互いの状況を語り合える仲間の1人でした。同族の友人たちには、いろいろなクリエーター達がいます。WEB系・DTP系・システム開発系・WEBデザイナー・飲食系・画家・地方議員・カメラマン・自作映画の監督・企業や大学の専門講師など、色々です。皆、個々に独立し、腕一本で食べている専門職の達人たちです。たまには、皆でお酒を飲みに行ったり、双方の事務所を行き来して、親交を深め、クリエーターとしての意識革命、専門ソフトの情報交換、ネットの世界感、たまに仲間の噂話(笑)・・・な~んて、、楽しい時間を過ごしていました。
おおよそ彼は、「悪に厳しく、時に悪になる。」って言う人。
こんな書き方をすると悪い人みたいですが、ほんとにそんな人です。
自分が構築したマシン(PC)にうるさく、徹底的に解読をし、完璧に使いこなす。
ある時は、スパム送って来る悪いやからを相手に無限のオカエシをしてみたり、、
ある時は、法外な値引き交渉にむかっていったりと、、ほんとすごい人でした。
家族を思いやり、友人をも思いやる姿勢は天下一品でした。
特にお子さんには優しくて、いつまで一緒にいられるかわからない危機感の中で、多くの愛情をそそぎ、沢山の思い出を作っていた様です。
当然、私にはたちうちできません。で、何を書きたくてこれを書いているのか。
あなたのためにと言うよりも、自分のためにです。
先日とても困った事がおきました。
本当なら、この亡くなった友人に一番に相談したかった。
いないとわかっていても、ついぞソーシャルを覗いてみたりする。
自分の行動があやふやで、変な感情だったのです。
うまく書けませんが、この数年。彼を知る友人たちと、会う事ができなかった事も大きな要因でしょう。
40数年で人生の幕を閉じなければならなかった彼のために。愛すべき彼の足跡に敬意と哀悼を。
詩の内容とは反し、この楽曲が頭に浮かびました。
徳ちゃん作曲の「あなたのために」を贈ります。彼らしく、明るく軽快な曲で見送りたいと思います。