2007年5月26日 ◆ 薬師寺本願寺

「薬師寺本尊開眼 1310年記念」奉納コンサート

Present Tree Live
~音楽の力で森をつくろう~

※当サイトで掲載している動画は、徳永英明さんが所属する「UNIVERSAL MUSIC JAPAN」の動画を紹介しています。

薬師寺珍道中

5月26日(土)・いつもの事ながら、「観光」と言う名目が無い私の徳さん道中。
今回も又この名目が無い、私の珍道中があった。

伊丹空港を降り立ち、すぐバスに乗る。奈良駅へ到着。コンビニ弁当を買い込みそのままホテルの部屋へ。
数時間後にはいつもの徳さん仲間と落ち合う。
奈良の美しい風景を眺める事無く、友人の顔を見ておしゃべりに没頭する。
薬師寺本堂を見て歩き、気がつけば、会場特設ステージ上でリハをしていた徳さんに一瞬で心を奪われる。

奈良に来てこの薬師寺に立っていても場所の感覚が今一無い。
今日も又、早く過ぎる時間を感じていた。

すがすがしい風と抜ける様な空と、心地よい体感温度がそうさせたのだと思う。
神々しい風景を背景に感じる厳かな好奇心が自分に優しかった。
ここで、初めて自分が立っている場所が神々しい場所であったのだと我に返る。

ここで、初めて「薬師寺」を意識している自分が居た。

今日はこの神々しい場所でどのような時間がプレゼントされるのかわくわくした。

今日この場所に集まった4,500人もの人間がどんな徳さんを感じるのか楽しみだった。

そして、一旦講堂から全員が退場させられた。

再度、講堂へ向け大人数の列が各自の席へとナビゲートされた。
刻々とその時間が迫って来た。

今年のツアー“ONE NIGHT HEAVEN”ライブハウスツアーの千秋楽でもある、今日の薬師寺。

ざわつく会場は、まさに野放図。いつまでも携帯を片手に多くの人が会場の様子を撮影していた。
ここで、一喝した放送の声から皆が持つ携帯電話が消えていった。

先回の福岡で聞いた曲から始まったオープニング。軽快なサウンドが、ざわつく会場の話し声を消し去って行く。
ステージと一体化された講堂の右手から、今回のバックメンバーが登場。

そして、素敵な青年が颯爽とステージ中央へ立った。

今回も又、勝手な言い方をすれば「青年」の様に素敵な徳さんだ。清潔感を感じる淡いゴールドのスーツが似合ってる。

━━━━━━━━REPORT━▼━━━
▼ 上を向いて歩こう

ざわつく会場を一喝するかの「うえをむいて~」私の背後の話し声がかき消されていった。
ほぼアカペラで聞いた徳さんの声は素敵だった。
抜ける青空とセットになって、なんとも言えないオープニングプレゼントだった。

▼ 輝きながら・・・

私はとにかく楽しかった。
ステージ上の徳さんは緊張した面持ちでこの曲を奏でてくれた。それでも笑顔がすごく素敵で、私の楽しさをハイテンションへと変えてくれた。
今日の輝きながらが空に飲み込まれて「青い輝きながら」だった。

MCでは神社仏閣で初めてステージをおこなえた今日、夢がかなったと。
神々しい中で大いなる父母を感じる事がすごく気持ち良いと。
「僕が歌うことによって皆さんが気持ちよくなってその思いが天空に上がって…
歌を通した感動や笑顔が全世界に届きますように…」との徳さんの思いは充分に伝わった。
地球が平和になるようにとの彼の思いに心を寄せた。
4,500名の多くの方が来場されたとかで感謝の気持ちを語られた。

▼ 星と月のピアス

抜ける様な綺麗な空。私は思わず天を仰いだ。
徳さんがいつも天空を見るように真似てみた。
青く澄んだ空が私を包み込む。
今日のこの会場は、青空までが徳さんに味方していた。
世界へ羽ばたけとでも言う位の気迫の篭った歌声だった。

▼ 僕のそばに

この曲の世情が、私の感情に火をつけた。
いつもの事ながら、徳ちゃんの刃に打たれてしまった。
あったかくて、優しくてなんとも言えない感情が押し寄せる。
声の抱擁がたまらなかった。
涙が邪魔をしてステージ上の徳さんがかすんでいた。
徳さんの声の抱擁は幸せな時間に似ていた。

今日は緊張されたそうだけど、ここに来てちょっとほぐれたそう。今日は薬師寺の安田管主さま達が、ステージ向かいに立つ講堂の前の高い場所に席を陣取り徳さんを見守っていた。
ここで、新たに「VOCALIST 3」の発表!!!
会場からの拍手や声援が彼に向けられた。続いて

▼ 知床旅情(森繁久弥作詞・作曲)

はりのある声で懐かしい曲が奏でられた。遠い昔聞いた記憶があった。でもとても知っていると言う、曲。知床旅情・・・
徳さんの声はステージ上の風に乗りふわふわした印象で曲を奏でる。

▼ 時代

穏やかな川面をイメージして聞いた。
歌声に反応するかの様に空を鳥が舞って囀っていた。
時に曲に合わせ、歌声に合わせて一緒に歌っているように感じた。
普段ならこんな場面で聞く鳥の声は雑音に感じてしまうのに、今日は味方だった。
例えれば、広~い野原全体が一個のステージに変わっていた。

バイオリン・チェロ等4名の弦楽器の方も参加。
坂本昌之さん、高水健司さん、ギターは松下誠さん、ドラムは河村“カースケ”智康さん。
ライブハウスツアーのファイナルとしての今日の挨拶。
カメラがたくさん入っていた。DVDになるとかで楽しみです。
今日は平らな場所に簡易的に作った客席な為、横に遠い来場者の方には過酷な状態だったと思う。しかし、徳さんは、席が遠くてもこの会場に居る意味は大きいと!この時間を共有できる意味が大きいと語った。

MCでは今日の衣装は袈裟を着てもよかったけれど、どうかだと思ったので仏閣の配色に合わせてゴールドにしてみたって。
会場から「似合う~~」の声
ゴールドと言っても淡くスッとした感じで清潔だった。シャツは薄手の白(薄い縦ライン)で胸元が透けて見えた。すごく似合っていて私のイメージする清潔な「青年」を演出してくれた。

▼ ハナミズキ

先ほどまでのオチャラケを一瞬で変貌させる徳ちゃんマジック。
先回のライブハウスツアーで評判だったこの楽曲は、今日も同じに感動を運んで来た。
絶賛、絶句。何も書けない。まさに神の歌声・・・

▼ 最後の言い訳

瞳を閉じて聞く生の歌声。私は最近よくこのスタイルで聞き入ってしまう。
徳さんの声の抱擁を楽しむには、一番な方法だと勝手に思い込んでいる。
丁度良い感じでの夕暮れが会場を覆い始めていた。
今日の会場は、とても横長で講堂が邪魔をしていてすごく後ろにもたくさんの席があった。徳さんは会場の端々を気使い声を掛けた。
ここでは、徳さんが歌に対する思いを語った。
自分のために歌った曲なのか、他人の為に歌ったのか、「すみません」な懺悔だった。どうやら、自分の為に歌っていたらしい…ははは。大阪の新幹線高架下で聞いた「歌手になる」の神の声の話を楽しく語り、会場を沸かせた。

▼ 君をつれて

ミラーボールの変わりにとは言え、今日のステージ背景にある神々な講堂が美しいステージに変貌していた。
青や紫、赤や黄色。
神々しい大仏様が怪しい背景をかもし出す。
今日の徳さんの声はいつもより太く感じた。
高音部が力強い。
優しいのでは無くて太い感じだ。今日聞くこの思い出の「君つれ」は、頼もしい楽曲として感情に入り込む。
後半は引きこまれ、ステージと薬師寺会場が一体化していった。
私も又、同じに引きこまれステージへと思いを馳せる。

▼ MYKONOS

肩と体と腕と、全身が反応してしまうこの曲。乗りのいい、歯切れ良さが体を揺らす。
黄色ツアーでの興奮さながら、弾む大地は別の興奮を運んでくれた。
楽しい歌声が妖艶に聞こえはじけた。

▼ NEWS

「うわ~~~。」「きゃ~~。」
静けさからヒートアップするこの曲のオープニング。掻き立てられるワクワク感がたまらない。
まさに古いファンにはたまらない「メモリーズ」なオープニングに自分を失ってしまった。
鼓動をそのまま体感してしまうアレンジはまさに「メモリーズ・・・」当時と今が試行錯誤して痺れてしまった。

N E W S・・・
今日の私の待ち時間に NAOちゃん相手に「エ~ヌ・イ~・ダブリュ~・エッス」「イッツ、ァ ニュース」で沸かしてしまった感もあり、余計にヒートアップに拍車をかけた。徳さんのかすれた歌声がたまらなかった。すごすぎた・・・

▼ 情熱

うぉ~~、今日の情熱も又あっつい。
気温的には、すがすがしい体感温度が上昇してやばかった。
ステージ上の徳さんは腰をフリフリ~で、ばちあたりか!!嫌々、OKでしょ(^-^)
神々しい場所が、いつもののりに変貌して沸き返していた。

▼ 壊れかけのRadio
瞬時に空気が変わったRadio。徳ちゃんの希薄がすごかった。

▼ ENDLESS STORY
とてもいい曲。徳さんの声は伸び、女性の曲である事を忘れてしまう。

▼ YOU LIGHT UP MY LIFE

「アベマリア」以外での洋楽での生歌は??はて・・・??
この曲の印象は「英語の曲」と言う事のみ。よく聴き取れませんでした。
この曲の前にちょっとした個人的アクシデントがあったので、この印象が残ったみたいです。折角の楽しい時間が台無しでした。

この曲の合間、私の前にいた女性2人のうちの1人が右手に携帯を持ち、総立ちの人影から変な体制でステージへ携帯を向けていたんです。人波に隠れているつもりかもしれないけど、頭かくして尻隠さず。妙に突き出した腰がこっけいでした。

「えっ・・・隠し撮り??」、、、いや、「隠さず撮り。」そうです。携帯でステージの徳さんを撮影していたんですよ。

私は黙っていられなかったので、この人の肩を叩き「撮影は駄目、やめなさい」と怒りをぶつけた後、その人が気になってこの曲に入れなかった。すごく残念でした。徳永英明応援隊はこうであってはいけないよ・・・です。

▼ 翼の勇気

羨望のまなざしで遠い昔に思いを馳せながら目の前の青年に魅了されていった。あの頃がスライドする。
この会場に居る全員がまったく違う人生を歩いている。
その人生の端々にスライドする各自の思いや人生観。そして、この翼の勇気。
私にとっても大切なこの曲が、あったかい時間を運んでくれた。

この後の会場は今回の目的である、「音楽の力で森をつくろう」な薬師寺本尊開眼1,310年記念での樹木奉納と安田管主からのお言葉。
かいつまめば、今日の徳さんの歌声と会場の様子から1,310年前の音楽の存在は、当時から人々の癒しになっていたのではないかと想像していらしたとか。今日は「徳永大名人」の力で美しい音楽が美しい国づくりに貢献できるのでは無いかと。安田管主の話で1000年の寿命がある樹木は1000年の命があると言う話。重く受け止めた。
管主のお言葉の後、徳さんは「英徳」「浄心」の素晴らしい色紙もプレゼントされていました。徳さんからは、薄墨桜の苗木を管主へ手渡されました。この時、管主から苗木の種類とかのお話もあったと思います。

▼ レイニーブルー

最後に「レイニーブルー」徳さんが目覚めた楽曲だ。
「徳永英明」が生まれたデビュー曲。素晴らしかった。
青く暗い空に見た月と、1個だけ光っていた夜空の星のように、大切な輝きを発しながら千秋楽の時間を迎えた。
今日の徳永な薬師寺は、管主やお寺の関係者の目にどの様に映ったのかしら。

感心したのは、駅までの帰りのナビゲーション。
会場を分けての案内は元より、お寺の関係者であろう袈裟を着たお坊さんらしき方までが駅に走りこみ、多くの方の様子を監視されていた事。
なんだかあったかく見守られた感じでとても好感が持てた。

私の薬師寺珍道中はこうして幕を下ろした。

バックメンバー□■ □■ □■ □■ □■ □■ □■
ギター:松下誠さん
ベース:大仏さん事、高水健司さん
ドラムス:河村”カースケ”智康さん
キーボード:坂本昌之さん